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「ナビが使いにくい」は本当の問題か。顧客の要望をそのまま課題にしない

「このナビゲーション、使いにくいんじゃないか」
「このコンテンツが足りない」
「トップページをもっと分かりやすくした方がいい」

現場では、こうした具体的な改善案がよく出ます。

そして、多くの場合、その仮説は試してみればいい。

直す。
データを見る。
良くなったか確認する。

Webは、そうやって改善していくものです。

ただし、

その仮説が“本当の問題”とは限りません。

「困っていること」と「原因」は違う

たとえば、

問い合わせが増えない

という困りごとがある。

現場では、

ナビゲーションが悪いのでは
コンテンツが足りないのでは

と考える。

でも、話を聞いていくと、

  • 誰に選ばれたいのか決まっていない
  • ブランドとして何を目指すか揃っていない
  • 経営と現場で方向性が違う

という問題が出てくることがあります。

この場合、

困っていること
≠
本人が原因だと思っていること
≠
主要なボトルネック

です。

具体策を否定する必要はない

ここでありがちな間違いが、

「それは本質的じゃないから、ナビ改善なんてやめましょう」

と上流論だけに行くことです。

それも違います。

ナビが使いにくいなら、直せばいい。
コンテンツが足りないなら、作ればいい。

そのうえで、

何を基準に良くなったと判断するのか

も考える。

足元の改善と上流の整理は、二者択一ではありません。

本当の問題は「評価軸がない」ことかもしれない

もしブランドの方向性が決まっていなければ、

  • どんな顧客を増やしたいか
  • 何を価値として伝えたいか
  • 何を強く見せるか
  • 何を捨てるか

の判断ができません。

すると、UI改善もコンテンツ追加も、

とりあえず良さそうなものを足す

だけになります。

つまり問題は、

ナビゲーションそのもの

ではなく、

ナビゲーションをどう評価するかの基準がないこと

かもしれない。

問題を3階層に分けてみる

何か改善したいことが出てきたら、次の3層に分けると整理しやすくなります。

  1. 現象
    何が起きているか。
    例:問い合わせが少ない。
  2. 仮説
    何が原因だと思っているか。
    例:ナビが分かりにくい。コンテンツが足りない。
  3. 構造
    なぜその仮説を評価できないのか。
    例:誰に何を価値として届けるかが決まっていない。ブランド方針が揃っていない。

この3つを混ぜない。

専門家の役割は「言われた通りやる」ことだけではない

顧客の要望を実行することには価値があります。

でも、場合によっては、

そもそも本当にそこがボトルネックなのか

を見る必要があります。

だから、

  • 具体的な改善は進める
  • 同時に背景も整理する
  • 必要なら問題そのものを再定義する

という進め方が必要になります。

「その通り直す」と「本質を見る」は両立できる

よくあるのは、

具体策をやる派
vs
本質を考える派

という対立です。

でも実際には、

短期
直せるところは直す
↓
データを見る

並行して

中長期
判断の前提や方向性を整える

の方が現実的です。

もし今、改善案はたくさんあるのに手応えがないなら、一度、

今の改善案は、どの問題を解こうとしているのか

を確認してみてください。

改善案が悪いのではなく、

問題設定の階層がズレている

だけかもしれません。

Marketing Partner 大角誠之

Marketing Partner 大角誠之
Seventy Seventy株式会社 代表取締役

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